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LibreOffice Calc で日付が範囲外の行をエラー表示したい。

Calc に限らず Excel でもほとんど同じだが、行に対して条件書式を設定する方法です。
これも数ヶ月に 1 度くらいの頻度でやるのですが毎回忘れるので

下の表では、作成日の月と日付列の月が同じ必要があります。
また、A列: 日付が空の場合はエラー表示しないようにしたい。

A列B列C列
作成日2025/8/30
日付項目金額
2025/8/2書籍購入880
2025/9/10交通費1000
(出張先: xxxxx)
小計1880

すべての条件を分解してみるとこうなります。

  • 範囲: A3 から C5 の範囲にエラー表示を出す
    つまりセルの範囲を指定すると行表示できる
  • A3、A4、A5 は C3 の日付と同じ月である必要がある。
  • さらに、A3、A4、A5 が空白のときは条件書式から除外する。

条件書式は、条件が満たされときに指定の書式を表示するものなので、今回の例では上を満たさない状態を式にする必要があります。それはこうなります。

$A3<> “” (空白でない)

MONTH($C1) <> MONTH($A3) (月が同じじゃない > 異なる)

さらにこれらを同時に満たす必要があるので AND() 関数で2つを結びつけます。

ここまで整理できたら

LibreOffice Calc の場合:

メニューからFormat > Conditional > Manage..
(手元の LibreOffice は日本語化していなかったので、適当に読み替えてほしい。多分、書式 > 条件書式 > 管理 くらいの感じだと思う)

でてきた Conditinal Formatting のダイアログに以下の要領で指定する。

Fomula is: AND($A3<>””, MONTH($C1) <> MONTH($A3))
Apply Style: 適当に Bad とか Warning とか好きなのを選ぶ

Cell Range, Range: A1:C5

ポイントは、

  • 表示したい条件の時に真になる式を設定する
  • 行表示(範囲に同じ書式)にしたいときは、cell range を設定する。

これで忘れずに済むかもしれない。

Joplin-vieweb を試してみる

しばらく前から Evernote の代替として Joplin を使用している。Joplin には公式の Web クライアントが存在していない。会社支給の PC にはアプリをインストールできないので Joplin に書き溜めたメモをみることができないのでちょっとだけ困っていた。

Claude に聞いてみると Joplin-vieweb というサードパーティの Web クライアントがあるらしいのでインストールしてみた。

docker-compose

インストールする環境では、外からのアクセスをさばく nginx がリバースプロキシとして動作しているので、github の docker-compose-joplin-only.yml をベースにいじっていく。どうやらこの .yml だと外からのアクセス用の設定は、含んでいないようだ。

こんな風になった。
ポイントは、enviroment: ORIGINS で http://joplin-vieweb というコンテナ名の項目を追加しているところ。

docker には、内部ネットワークだとコンテナ名で名前解決してくれる機能があるのでそれを利用する。下の例では、network に IP アドレスを固定で割り当てているが、 不要です。

http://MYHOST.local は docker をホストしている PC の mdns ホスト名です。自IP でもかまわない。

version: '3.8'

services:
  joplin-vieweb:
    image: gri38/django-joplin-vieweb:latest
    container_name: joplin-vieweb
    depends_on:
      - joplin-terminal-xapi
    ports:
      - "8001:8000"
    volumes:
      - ./joplin-vieweb-data:/home/joplin
      - joplin:/root/.config/joplin:ro
      - joplin-vieweb:/root/.config/joplin-vieweb
    networks:
      joplin-net:
        ipv4_address: 172.20.0.2
    environment:
      - ORIGINS='http://MYHOST.local', 'http://joplin-vieweb'
      - JOPLIN_LOGIN_REQUIRED=False
    restart: unless-stopped

  joplin-terminal-xapi:
    image: gri38/joplin-terminal-xapi:latest
    container_name: joplin-terminal
    restart: unless-stopped
    volumes:
      - joplin:/root/.config/joplin
  
    networks:
      joplin-net:
        ipv4_address: 172.20.0.3  

volumes:
  joplin:
  joplin-vieweb:

networks:
  joplin-net:
    ipam:
      driver: default
      config:
        - subnet: 172.20.0.0/24

接続と初期設定

参考の公式 GitHub のままだが、

まず docker-compose up で起動して (MYHOST.local は適宜変更してください。)

http://MYHOST.local/admin
で django の管理画面? に入り、パスワード設定、ユーザー追加する

http://MYHOST.local/joplin
で joplin の画面が表示される。

使ってみた感想は、若干使いにくい。緊急時にはいいのかもしれない。これだったらリモートで PC のデスクトップに入ったほうが使い勝手はいいかもしれない。

参考

joplin-vieweb/joplin-vieweb: A web viewer for Joplin app

Rock64 + dietpi に casaOS をインストールしてみた

そろそろ synology NAS をやめようかなと考えている。現在の筐体で3代目だが、「HDD の対応が厳しくなって compatibility list 以外のものでは動かなくなるらしい」。

パッケージされているので楽なのは確かだが、正直にいうと適当なケースにボロい CPU のっけているだけで 5万円前後はするのでなんだかなーとは以前から思っていた。
適当な UI と Portainer があればいいんじゃね? と思い幾星霜。

Synology に限らず QNAP や Asustor、Netgear、UGREEN でも docker 動くものになるとこの位の価格になる。

そこでセルフホスト出来る代替品を探している。

とりあえず、手元で空いている Rock64 にインストールしてみた。

casaOS に行き着く前に Open Media Vault も試してみたが Rock64 + dietpi では自分は安定して稼働させることができなかった。ラズパイや x86 ならまた異なる結果になるのかもしれない。

インストール

インストールは公式のページ通りでOK

curl -fsSL https://get.casaos.io | sudo bash

DATA フォルダを ssd に移動する

casaOS は /DATA を データフォルダする設定のようで、各種アプリのインストール先や、共有ファイルの置き場になっている。

今回インストールした状況では /DATA は sdカード上の別パーティションにマウントされていた。

一方、Rock64 は sd カードに diepi os をいれ boot している。

つまり、ssd にパーティション切って /DATA でマウントすれば casaOS が ssd を使うようになる。

現時点では casaOS のドキュメントはあまり充実していないので discord のアカウントを作ってコミュニティのコンテンツみないとちょっと厳しいかも。

まだ、使って数日だが、様子をみて NAS 専用機から switch しようと思う。

参考

公式: IceWhale のGithub リポジトリ一覧

User Pages | CasaOS Wiki